2024年8月17日(土)15:30~、ロータスシネマ vol.66を開催しました。今回は、以前から交流のあるアーユス仏教国際協力ネットワーク、メコン・ウォッチとの共同開催。山形国際ドキュメンタリー映画祭でも好評を博した『地の上、地の下』を上映しました。
参加者は27名。ひさびさに上映会場の常圓寺祖師堂が満員になりました。
今回は、アジアの市民活動に長く関わってきたメコン・ウォッチの木口さんからの作品の背景解説のあと映画の上映、上映後は質疑応答(これも木口さんによる回答と解説)がありました。来場者も関心が深い人も多く、基本的な情勢の質問から、かなり突っ込んだ(回答しにくい)質問まで、質問もさまざまで、聞いているだけでも理解が深まりました。
今回の作品は、ミャンマーのダム工事にまつわる反対活動の中心である2人の女性と、協力する若い女性や、少数民族の視点からプロテスト・ソングを多数発表しているロック・バンドなど、周辺の人々を描いた作品。少数民族と政府、環境や生活の場の破壊と経済など、何も知らないで見てもいくつも日本にも共通する問題点が突きつけられ、なにより主人公が不自由を強いられながらも明るく力強く活動する姿に、自分だったらと考えざるを得ませんでした。
会場では、ミャンマーのミルクティーやコンデンスミルクを入れたコーヒー、名産であるカシューナッツとタマリンドの菓子をお配りしました。
ロータスシネマでは、毎回社会的な課題をとりあげた作品を上映しています。まず、知ること。関心を持てる題材、活動があったら自分も働きかけてみてはいかがでしょう。世界のさまざまな生き方、命の在り方、課題をご紹介しています。
次回ロータスシネマは9/28(土)15:30~、今回と同じく西新宿・常圓寺祖師堂で開催します。
■上映作品『トゥルーノース』
監督:ニコス・ダヤンダス/2013年/ギリシャ/52分
ロータスシネマでは初めてのアニメーション作品。近いのによく知らない朝鮮半島。日本の帰還事業で帰った家族をめぐる物語を、脱北者への丁寧な取材から描きました。
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