【開催報告】ロータスシネマ vol.47『草間彌生∞INFINITY』

レポート(活動報告)

7月29日(土)、15:30~ ロータスシネマ vol.47『草間彌生∞INFINITY』を上映しました。連日の暑さの中でも暑い日でしたが、お堂の中は空調が入り、新宿駅から歩いてきた人たちもホット一息でした。

作品詳細は配給会社のホームページをごらんください。
https://www.cinemo.info/119m

ロータスシネマでは、5月、6月とコンテンポラリー・アートのコレクター、ヴォーゲル夫妻の生き方と高齢になっての処し方を紹介する作品を上映しました。今回は今一番ホットな日本の前衛芸術家草間彌生のアートライフを紹介する作品。

草間彌生は子供の頃から芸術を志し、1950年代若くしてニューヨークに渡米、その独創性とアート的意味を認められながらも、女性でアジア人(特にアメリカの敵国人)であり、なかなか評価に恵まれず、コンセプトを模倣されたり発表の場を与えられなかったり、苦しみながらなんとか突出しようと最大限の努力を惜しみませんでした。心を病んで日本に帰ってからも作家として活動しましたが、その活動が奇行と捉えられてスキャンダラスに取り上げられ、アーティストとしての評価は得られず、やっと機会を与えられたのはすでに60代になってからでした。今や90代。最近ではルイ・ヴィトンとのコラボレーションでも知られ、世界で一番ファンの多い日本人アーティストと言っていいでしょう。若い時から今までの作品が沢山鑑賞できる映画でもありました。

感想シェアでは、「無名の草間彌生を評価できるだけの目を持ちうるだろうか。ましてエキセントリックなイメージのあるアーティストだ」「そのパワーに圧倒された」「知らない時代の草間彌生を知ることができて、作品を見たときの向き合い方が変わりそうだ」「本人の写真を見たことがあってもどんな人だか知らなかったけれどすごい人だった」などさまざまな意見が共感を持ってシェアされました。

シェアタイムは、グループシェア、ダイアローグ、一人ずつの発表など、その時によって様々な形で実施しています。今回は参加者同士1対1で話したあと全体シェアを行いました。

体調を壊したなどのキャンセルも多くなってきて、今後も換気や消毒の準備など、最低限の対応は続けていきたいと思っています。

ロータスシネマでは、毎回社会的な課題をとりあげた作品を上映しています。まず、知ること。関心を持てる題材、活動があったら自分も働きかけてみてはいかがでしょう。世界のさまざまな生き方、命の在り方、課題をご紹介しています。

ご参加いただいた皆様、激しい暑さ中ご来場ありがとうございました。

次回は8月18日(金)19:30~ 同じ会場で「simplife」を上映します。

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