新規ホームページ開設

レポート(活動報告)

新規ホームページ開設にあたり、ご挨拶を申し上げます。
NPO法人ロータスプロジェクトでは、お寺をターミナルとして、里山保全活動、地域との共生、エンディングにおけるライフサポート、3.11東日本大震災支援活動、一般にはあまり知られていないお寺の社会貢献活動をテーマに掲げ、自分たちの歩幅で活動しております。お寺というと特定の宗教活動との結びつきや利害関係を想像され、NPOの趣旨からはずれているのではとお考えの方々もいるかもしれません。
ここで少し、私たちが考える『お寺をターミナルにする』意図をお伝え出来ればと思います。
お寺はかつて、村人が集まる場所でした。
子どもたちの遊び場所と大人たちの社交場を兼ねた、いわば学校と公民館がひとつになったような、みんなが集う場所。そこでは人と人とがつながり、人とモノとが出会い、モノとモノが交わされてきました。

ところが現代はどうでしょう。
お寺といえば、葬式仏教と揶揄する言葉にも象徴されるように、人々にとって身近な場所でなくなってしまったことも否めません。要するに、本来の性質を喪失しつつあるのです。

現代の宿痾となって久しい“いじめ”や“無縁社会”、そして“心の病”。
人と人とのつながりが希薄になり、誰もが周りに対して少なからぬ疎外感に苛まれている。そうして誰もが、気丈に明るく振る舞いながらも誰にも頼れず、孤独になっていく。人と人、人とモノ、人とコトをコネクトする存在が、今や失われてしまったのです。そしてそれは、社会に秩序を与える存在の喪失、とも換言できます。

ささやかではあるけれど、社会に秩序をもたらせる存在としてのお寺。
こんな時代だからこそ、日本中に数多に存在するお寺が声を上げ、失われた秩序の再構築に取り組まなければならないと、私たちは考えています。

私たちが目指すのは、お寺が本来の機能を取り戻せるように市民レベルで考え、お墓参りや法事だけではないお寺の活用法を広く提案していくことです。そしてなによりも“人が集う場所”というお寺本来の姿を取り戻すことで、いろんな人やモノがお寺を経由してつながっていけるような社会を実現させることこそが、私たちロータスプロジェクトの使命であると確信しています。

少し長くなりましたが、私たちが活動を続けるうえで、大切なキーワードとなりますので
ご挨拶もかねて、お伝えさせていただきました。
今後は、活動ごとのレポートを更新していく予定でおりますのでご愛読の程、宜しくお願い致します。

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